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コールセンター内製と外注の違い
コールセンターを内製で行う場合と外注する場合には、それぞれ強みと弱みが存在し、必ずしもどちらか一方だけが優れているとは限りません。業種やコールセンターの運用状態によって、どちらがより適しているかが変わってきます。このページでは、内製と外注両方のアプローチについて詳細に説明し、それぞれの特徴や強み弱みを紹介していきます。自社のコールセンター運用についてお悩みの場合は、ぜひ参考にしてください。
内製:
まず、コールセンターを内製する場合、自社の社員のみで受発注やお客様対応、電話営業などの業務を全て賄うことになります。以下に、その強みを紹介します。
情報伝達の速さと柔軟性
内製コールセンターは外部業者に依存しないため、運営プロセスをカスタマイズしやすいという利点があります。情報伝達を迅速に行うことができ、営業の戦略や顧客対応方法の急な変更もすばやく実行できるというのは、スピーディーさを求められる昨今において欠かせない強みです。
また、部署をまたぐような複雑な内容の問い合わせがあった場合にも、柔軟に対応でき、相手を待たせたり、日を改めたりする必要が少なくなります。
セキュリティとデータの管理
コールセンターを自社で行う場合は、顧客データを管理しやすく、機密情報のセキュリティ確保も比較的容易です。基本的に自社商品や顧客データには内部の人間しかアクセスしないため、内部のセキュリティ管理をしっかりと行ってさえいれば、情報が他の企業に漏れる心配は少ないと言えるでしょう。
知識やノウハウの蓄積
これまでに蓄えられた自社商品に関する知識や営業ノウハウを活かすことができ、またコールセンター運用後の経験が蓄積されるというのも内製コールセンターの強みとして挙げられます。特に、専門的で難解な知識を要する医療や法律などの分野における企業にとっては、内製の方がスムーズに運用が行える可能性が高いです。
これらが内製コールセンターの主な強みですが、一方で課題も存在します。それは運用コストの高さです。主に金銭的なコストと、時間的なコストの2つが存在します。
金銭的なコスト
コールセンターを内製で運営するのに必要な費用は、設備費だけではありません。最もかかるのは人件費でしょう。コールセンターを担当する人材はもちろん、彼らを教育するための人材も必要です。コールセンターをゼロベースから構築する場合、外注よりも高い初期投資が必要なこともあります。それに加え、コールセンターを立ち上げた後のランニングコストも考えなければなりません。
時間的なコスト
組織内でコールセンターを運営する場合、まずコールセンター担当の人材を育成するところから始めなければいけません。それは自社商品や設備の知識に留まらず、コールセンター業務そのもののノウハウも十分に必要です。もしも未経験者を教育する場合、本格的な運用開始までにはかなりの時間がかかることを覚悟しなければならないでしょう。
以上が、コールセンターを内製する場合の強みと弱みです。次に、コールセンターの外注についても同様に解説していきます。
外注:
コールセンターを外注する場合、専門の外部業者にサービスを委託します。外注することで得られる恩恵は数多くありますが、代表的なものは以下に挙げられます。
コスト削減
コールセンターを外注することで、必要な設備や人材が最初から揃っている状態から始めることができるので、初期費用を安く抑えられます。また、運用開始後の管理も任せられるので、ランニングコストだけでなく時間的なコストも削減し、その分を他の業務や経営戦略に回すことが可能です。
時期や需要に合わせた対応
季節や時期によって需要が変動する商品を扱う場合であっても、外注コールセンターならば柔軟に人材の確保が可能です。急遽コールセンターの人数を増やしたいといった場合にも即座に合わせることができ、コールセンタースタッフの病欠など緊急時の対応も比較的容易です。
幅広い経験とノウハウ
コールセンターサービス外注を請け負う企業は、様々な会社のコールセンターを担ってきた実績から多くの経験と知識、そして対応ノウハウを有しています。外注することで、これらの積み上げられた経験やノウハウを活かすことができます。
一方で、外注コールセンターにもいくつかの課題があります。
コントロールの難しさ
コールセンターを外部業者に委託するため、顧客サービスの品質やコールセンタースタッフの対応に対する直接的な影響を持つことがどうしても難しくなります。また何かしら変更が生じた場合に、その周知に時間がかかる場合もあります。
ノウハウが社内に蓄積されず、顧客の声も届きにくい
コールセンター業務を完全に委託する形になるため、どうしても社内にスキルやノウハウが蓄積されないというデメリットがあります。また、商品やサービスの改善につながるお客様の声も、直接届かなくなります。外注先との打ち合わせを通じて報告をもらい、上手く連携していかなければなりません。
セキュリティに対する懸念
コールセンター外注業者は様々な企業のコールセンターを一手に担うため、顧客情報の流出など、様々なセキュリティ懸念が生じる可能性があります。事前にセキュリティ面について綿密な調査と打ち合わせを行うのが鍵となります。
以上が、コールセンターを外注する場合の強みと弱みです。
内製にも外注にも、一定の利点と課題が存在します。これらを勘案し、自社のコールセンターの規模や事業の種類に合わせ、内製か外注かを選択しましょう。適切に選ぶことができれば、事業をさらに躍進させることができるでしょう。
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